2011/02/12

革命のキャンプツアー

昨晩、エジプトで革命を実現した人々は、ムバラクが逃げ出す以前に、すでに、自分たちの革命後の世界を想像し、そして実現できる場所を作り上げていた。タハリール広場は、革命運動の象徴的な中心でもあったが、同時に、革命後の世界のミニチュア都市でもあった。この小さな、けれども、とても大きな可能性を秘めた場所へのツアーをBBCの特派員がレポートした記事があったので、翻訳してみました。
Egypt: The camp that toppled a president

Cairo's central Tahrir Square was the focal point for anti-Mubarak protesters during 18 days of demonstrations. As the protest neared its peak, the BBC's Yolande Knell took a tour of the area. Explore the protesters' camp by clicking on the links.
 訳)カイロのタハリール広場は、18 日間に及ぶ抗議運動の間、反ムバラクの抵抗者達にとって、中心的な場所であった。抗議運動がそのピークに近づいている時、BBCのレポーター、Yolande Knellは、このエリアを巡るツアーを行った。
BBC: http://www.bbc.co.uk/news/world-12434787
























 1.キャンプ場


多くの抗議者達は毎晩家に帰っているが、筋金入りの抗議者達は環状交差路、舗装路、芝生のへりにキャンプ場を設置した。他の人たちがビニルシートの下や、歩道を跨いで敷かれた絨毯の上に身を寄せたが、ある人々はテントの中で眠りについた。

2. ブロガー広場


エジプトのネットアクティヴィスト達は、民主化要求運動で重要な役割を果たしており、大勢の人々は、広場中央のロータリーで共にキャンプを張った。

3.中央ステージ


この舞台は、ある種の「話し手の為の場所」へ、つまり抗議者達が仲間に向かってアクションを呼びかけるときや、この抗議運動で亡くなった人々への黙祷を捧げる為の場所となった。

4.薬局


メインステージ付近の薬局は、キャンパー達や訪れた人たちを、清潔にそして彼らをよい健康状態に保つ役目を果たしている。

5. 芸術作品


「エジプトの心」と呼ばれるこの作品は、抗議者達によって作られた数多くの作品の内の一つである。ハートが、ムバラク支持派と抗議者達が衝突した路上の上で横たわっている。おおくの訪問者が、この作品を横にして写真に撮っている。

6.KFC病院


ケンタッキーフライドチキンの店は、抗議者達によって占拠され、怪我や病気をした人々の為の病院へと変わった。

7.新聞の壁


毎朝、商店のシャッターの上に、エジプトの主な新聞各紙が張られている。これは、新聞を買う余裕がない抗議者達が、最新のレポート、記者、コメントを追う事ができるようにするためでる。

8.戦車


抗議運動全体を通じて、抗議者たちは、軍が広場の方に進軍しないよう、エジプト博物館付近に配置された戦車の周囲に座ったり、寝転んだりしていた。


9.路上病院


ボランティアの医師達によって置かれた、路上病院は、負傷した抗議者達が傷の手当を受けるための診療所の一つである。エジプト人達は、通常無料の医療を受ける機会は無かったのだが、ある人は、この広場の診療所はこれまで彼らがやってきた活動に関してのよりすぐれた進歩だと語った。

10.幼稚園


抗議運動の期間、カイロの学校は閉まっていた。けれども、デモに参加したいと望む母親達が数多くおり、数多くの子供たちをこの広場に連れてきた。そこで、抗議者達によって幼稚園が組織された。

11.食料品屋台


この豆を売りは、たくさんの露天商人のうちの一人だ。彼らは、バリケードの中に露天を開いている。抗議者たちはまたHardeesファーストフードレストランを占拠し、そこから無料のパンとチーズを得ている。

12.旗売り


抗議運動が始まって以来、広場内ので全体的な経済システムが生まれ育った。露天行商人たちが、エジプトの旗や国旗の色のデザインをした帽子を売っている。大きなエジプト国旗は、5エジプトポンド(60円程度)だ。

13.トイレ


キャンプトイレは元々は、エジプト博物館付近にある建設現場の作業員用の小屋の中にある。18日を経たあと、匂いはとてもすさまじい。

14.水飲み場


飲料水は簡単には手に入らない。そこで、抗議者達は、工事現場の横の水場で、ペットボトルに水をつめている。

15.殉教者たちの壁


反乱の最中に死んだ人々の様々な記憶や思い出の品々は、「殉教者の壁」と呼ばれる場所に立っている。犠牲者の友人達が、彼らの写真やどのようにして死んだのかという説明文を壁に貼っている。それらのいくつかは、とても生々しく、そして警察の暴力を強く非難している。
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食事、飲み物、トイレといったその場に滞在するための基本的なロジスティックな設備を自前で作り出したり、見つけたり、準備するだけでなく、子供を世話する場所、アートを作り出す場所、亡くなった人を弔う場所といった空間を作り出す姿を通して、人間が「社会的な動物」であり、他者との関わりを通じて、自らが生きる術と意義を見いだす存在であることを改めて教えてくれる場所。

こういう空間の存在を知り、このような場所を作り出す知識や技術を学んでいくこと、研究していくことがこれからとても大事になってくるはず。

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